SONY VAIOの隠れた性能「Sound Reality」

VAIOはメモリースティックスロットがある。個人的にはSDカードスロットがよいのだが、、、
2007/12/31

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SONYオリジナルのサウンドチップ

SONYがプロオーディオ技術をベースに開発したサウンドエンジン。S/N比が107dBと高級なサウンドカードレベル 。24bit/192kHzにも対応する。SACD形式でもあるDSDも並列で搭載している。さらにメーカー製パソコンでASIO2.1 対応と本格的。

ただし残念ながら私の購入したVAIO typeS VGN-SZ94PSにはDSD関連を扱うSonicStage Mastering Studioが搭載 されていない、要するにSONYのサウンドエンジンのおいしい部分の半分が使えてないことになる。(この点だけ が後悔、、)

サポート外になるが、XPで利用したい場合は、Vistaを購入して、XPにダウングレードするという方法がある。

優秀な音質

まずはじめにノイズレスということに驚く。通常のノートパソコンやデスクトップパソコンのオンボード入力で ゲンナリした人ほど驚く。クリアに再生される。

それと低音域が良く出ている。シャープかといえばそうではなく、解像度も高いが全体的に暖かい感じ。ピアノ 曲やクラシックなどは多少シャープさに欠けて「原音再生」という視点から言うとちょっと足りないが、「音楽 を楽しむ」というところでは満足度は高い。

ロックなどは、かなり優秀に再生してくれる。ただし、スピーカーは残念すぎるレベル (そもそもノートパソコンのスピーカーは、原理的に見ても再生は無理に等しい) できればPCスピーカーかヘッドホン・イヤホンで聞くとよい。

winamp + ASIO + Sound Reality

Winamp用ASIO出力プラグイン「out_asio.dll」(おたちゃんさん)をwinampに入れて再生してみたが問題なく再 生された。ただし音量調整ができないので、ボリュームコントロールのついた外部機器に接続する必要はある。 本当の「Sound Reality」の実力はやはりASIOにあるだろう。

相性の良いヘッドホンを探す

できれば中高音の再生能力のあるヘッドホンとの組み合わせがバランスがいい。また出来ればすこしよい製 品を選びたい。せっかくこれだけ高性能なのだから再現してあげたいというのと、ヘッドホンがサウンドに負け てしまう。理想を言えばオーバーヘッドタイプで8,000円〜くらいは使いたい。

ぜひ一度試してもらいたい。CDとイヤホン・ヘッドホンを量販店などに持ってき店員さんに頼めば視聴させてく れるはず。

DenDACとの比較

手軽で、バーブラウン製のDACを搭載した設計にこだわったUSBヘッドホンアンプを購入したので、聞き比べてみた。 (参考:DenDACレビュー

音の違いは、VAIOのSoundRealityは低音が強い色づけ。S/N比が高いが全体的にシャープさが欠ける。 DenDACのほうは低音は主張していないが、中高音の再生はシャープ。 オーディオシステムでいうとSoundRealityがハードロックやロック、JAZZ向き。 DenDACはポップス、ボーカル物、クラシック向きのような気がする。

ほとんど好みの問題になってくるが、VAIOで満足している場合、買い足すアドバンテージまでは無いと思う、 といったくらいVAIOのSoundRealityは優秀だ。12,000円+USBポートからの出っ張りを考えると、デフォルトを使い倒すのがよい。 ちなみに低音が強い密閉型のヘッドホンや、低音強調されているイヤホン・ヘッドホンはあまりVAIOには向かない。

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