VAIO typeS SZ、大容量メモリ化+RAMディスク

SSDの次の施策定番である大容量メモリ搭載、そして理由のひとつにSSDをいたわるということで、 今後主流?になるであろう大容量メモリ化+RAMディスクを試してみました。
2008/12/5

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SSDは書き込み回数による理論上の寿命があります。 相対的にHDDよりは高寿命とされていますが、 まだまだ導入され始めたばかりで実績がありません。 HDDの寿命も同様のことが言えるとは思うのですが、理論上で寿命が示されているため、 精神衛生上にも、HDDへの余計な書き込みと、容量の少なさを補うためにも余計な容量の圧縮を、 試みる。

HDDの書き込みを減らすに当っては、OSの軽量化と、 RAMディスクを導入することによるキャッシュの割り当て変更ということになる。 なおRAMディスクというのは、仮想ドライブで、 メモリの一部を利用しそれをドライブに割り当てるといったもので、 ドライブとしての性能をいえば、物凄いスコアをたたき出す。 そこにキャッシュなどを入れることによって、パソコン自体の体感速度の向上にもなる。

またパソコンの電源をオフにすると、基本的にはデータは消去されてしまうため、ごみデータも残りにくい。

まずはパソコンのメモリ増強

JM667QSU-4GK

VAIO typeS SZのメモリを増設する」 でも書いたとおり、現在1GB*2の2GBで利用をしている。 32bitのOSでは2GB*2のメモリを積んでもOSの認識しない領域が出てしまうのと、 それほど重い作業をする気はなかったので、2GBもあれば十分という認識だった。

RAMディスク化にあたり、メモリについては大量に積んであったほうがよい。 ただしBIOSが認識できる範囲で。なお今回はOSが認識しない領域をRAMディスク化で有効活用する、 という意図も含まれているので、最大搭載可能な量の2GB*2デュアルチャンネルで4GB搭載することにした。 VAIOでのメモリ増設の方法等は前途してある過去の記事に手順が書いてあります。

ノートパソコンのメモリ増設

今回は、DDR2 667 SO-DIMMの2GBメモリ2枚組みの製品の中で、 価格.comで一番安かったTranscendのJM667QSU-4GKを購入しました。 基盤は青いCENTURY MICROのほうがかっこいいなあ。値段もいいですが。

あれ?

ネジ2本で交換できるので、作業時間は5分もかからない。 電源を入れてF2を押すとVAIOのBIOS画面に入れるので確認。4GBになってるかなと思ったのですが、 なぜか3GBしか認識されていない。おかしいなと思いながらもきちんと動作しているので問題なしにします。

RAMディスクの作成

私はRAMディスクを作成するのは初めて。 今回はOS管理外になっている1GB分も仮想ディスク容量にできるというフリーの「Gavotte Ramdisk」 というソフトを利用してみる。色々なところで色々な検証がされていますが、 基本的にはGavotte Ramdiskに同軸されているレジストリエディタと、本体ソフトだけでいけそうな感じです。

ImpressのPC Watchに該当ソフトを利用した導入方法が細かく書かれていたのでそちらを参照してください。 「32bit Windowsの管理外領域をRAM Diskに使う(Impress Watch)

一応boot.ini(フォルダオプションから隠しファイル表示を選択してテキストエディタで編集) の編集はしましたが、WEBの書き込みを見ていると不要の場合もあるようです。 導入方法は簡単で、boot.iniにパラメーターを追加し、 同封されているram4g.regを起動しレジストリを書き直し。 ramdisk.exeを起動して、InstallRamdiskを押すとRAMディスクが生成されます。

Gavotte Ramdisk

これがGavotte Ramdiskの設定画面、シンプルになっています。 私の場合は、1GBの認識外があるので1GBとしました。 今まで合計2GBで利用していたので2GBにしてもよかったのですが、 キャッシュだけの利用方法のため1GBとしました。

無事に生成されている

無事に生成されているみたいです。

タスクマネージャで確認

タスクマネージャで既存のメモリ容量が削られていないか確認。 物理メモリの合計が3GBで、きちんとドライブができていれば管理外の領域を利用してRAMディスクを作られていることになります。

ここまできたら、RAMディスク(私の場合Rドライブ)にキャッシュをおきます。 まずはIEやFirefoxなどのキャッシュを置く。Firefoxの場合は、ブラウザでURLバーに「about:config」と入力する。 文字列にて「browser.cache.disk.parent_directory」という設定名を作成し、値にドライブのパスを入れる。 IEの場合はツール>インターネットオプションで、 閲覧の履歴のところにある設定を押すとインターネット一時ファイルの保存場所を設定できる。

環境変数

OSのテンポラリーフォルダの変更は、マイコンピュータ>プロパティ>詳細設定>環境変数にて ユーザー環境変数とシステム環境変数のTEMPとTMPを作成したRAMディスクに割り当てる。 ほかにはアプリケーション側で個別にキャッシュや一時ファイルの保存場所を変えたり、 そもそもCドライブの該当フォルダの書き込みを制御できるようだが今回はブラウザと環境変数の変更のみを行った。

CrystalDiskMark 2.2をRAMディスクでベンチとってみた

ためしにRAMディスクに対してCrystalDiskMark 2.2を走らせて見ました。 まぁ結果は、、、よいですね。

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