2世代目、BOSE in-ear headphones
以前からin-ear headphonesという製品名で展開していたが、 TriPort IEという製品名はどうやらなくなってしまったようだ。 違いとしてはケーブルが黒一色だったのが白黒のツイストケーブルに、 パッシブイコライザーがプラグ部分からケーブル途中に。 ポーチが以前は磁石式のイヤホンケーブルを巻きつけるものだったのだが、 チャック付きのポーチに変更された。多分ドライバは変わっていないと思うが、音は変わってるかな。 イヤーピースが若干硬めになって、あとはイヤホン本体に突起ができイヤーピースが外れにくくなった。 あとネックストラップが新しく付属している。 旧型はよく鞄の中でイヤーピースが外れていたりして、実際改良イヤーピースを無償配布していた。
1番目:旧イコライザ 2番目:新イコライザ 3番目:左 新ポーチ、右 旧ポーチ
初期型のレビューは下記を参照ください
BOSE TriPort IE レビュー (大人の事情@PRODUCTS)
装着感
3つのサイズのイヤーピースが付属する。 カナル型みたいなフィット感が無いので、 どれが一番合うかどうかよく装着して確認したほうが良いと思われる。 個人的にこのイヤホンを選択するのは装着感が良いという理由だ。 長時間装着しても耳が痛くなりにくい。また最近流行のカナル型みたいな圧迫感が無い。 軽い付け心地で気に入っている。耳の上に軽く置くといった感じ。
<注意書き>
基本的に自宅用途がメインで、イヤホンがあまり好きではない人間です。
できればヘッドホンに近い感覚のイヤホンに気持ちが偏ります。
ハードウェアのレポート
ケーブルは意外と太め。きっちりフィットしていないというのも相まってか、 おかげで洋服などがすれて発生するタッチノイズを感じない。 形状としてはスペックに記されていないがセミオープンのような気がする。 激しく音漏れするわけではないが密閉性が低いので電車などでは上げ気味になる可能性があるので注意が必要。 ただし良い悪いは置いておいてBOSEサウンド。低音が結構聞いていて外でもそれほど音を上げなくても聞こえやすい。 外部からの遮音性はかなり悪い。オープンのヘッドホンをつけている感じに近い。
音質
解像度というよりは雰囲気寄りの音作り。ケーブルの途中(初期型はコネクタ部分) に多分物理的なイコライザが付いている。何をやっているかはちょっと気になるところ。 多分ドライバのバランスと合わせる為に何かをやっているんだと思う。
中高音が少しやせている。高音域は聞こえなくなってしまっている音が結構ある。 ただし騒音がある場所などでは気にならず、低音が結構自然な感じで出ていて好印象。 最初は(エージング/慣れるまで)こもった感じが強い。全体的にバランスは良い。 小音量〜大音量まで綺麗に鳴らしてくれる感じ。
音場はそれなりに広い、定位はそれほど優れていない。 ただしバランスがよいだけで、音質の定義が難しいところだが疑問が残る。 単純に良い音をという場合、12,000円出せばより印象的なイヤホンはたくさんあると思う。 装着感を言えば、12,000円は安いが音質だけ見るとちょっとだけ高い気がする。
このイヤホンは鳴らすのが難しい?
さあ、このイヤホンが面白いところは、まずボリュームを上げてもなかなか破綻しない。 そして驚くのが結構再生機器を選ぶということ。 定評のある安いカナル型のイヤホン(SONY MDR-EX300SL)なんかは違いがそれほどわからないが、 このBOSEのin-ear headphonesは違いがわかる。安い機器で再生するとやたら低音が強調されているが、 それなりの機器で再生するとバランスが良くなる。イヤホン自体のインピーダンス高そうです。 またある程度音量を上げることによって本来持っている力を発揮できるようだ。 ただし基本的にはイヤホンはモバイル用途でということで補足程度として。 自宅でヘッドホンよりも気軽にヘッドホンのような感じに聞きたいという場合は、 一度試して見るのも良いかもしれない。