DenDAC レビュー

ちょっと前から気になっていたDenDAC。2月の値上げという告知と、知人も聞いてみたいということで購入して みました。 約10,000円のヘッドホンアンプのUSBオーディオ。

2008/01/28 review vol.06
2008/02/07 更新
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DenDAC

DenDAC
サイズはUSBメモリくらいの大きさ、USB端子は金メッキ

品名μUSB Audio DenDAC、LUXMANのプレーヤーなどでも採用されているバーブラウンのDACを 採用。USBポートに差込、出力は3.5mmステレオミニジャックでヘッドホンまたはライン出力として利用する。

windows標準のオーディオドライバで認識する。USBポートに差し込むだけで基本的には自動的にインストール。Linux やmacでもUSBオーディオクラスのドライバを持っていれば動作する。高品質の部品を利用し、ノイズ対策や音質 にこだわった回路設計。

製品の特徴(引用)

  1. 定評のあるバー・ブラウン(テキサス・インスツルメンツ社)の 16ビットステレオΔΣ-DAC(デルタ・シグ マDAコンバータ)を採用しています。 SNR:98dB Dynamic-Range:98dB
  2. ヘッドホン・アンプもDACに最適設計されたオンチップ・ ステレオアンプを搭載しています。 THD+N:0.025% (負荷インピーダンス32Ω時)、0.009%(負荷インピーダンス10kΩ時) Po:12mW (負荷インピーダンス32Ω時)
  3. フィルタ回路のコンデンサには、経年劣化の少ないフィルム・ コンデンサを採用しています。
  4. 優れたESR特性を持つオーディオ用コンデンサ PURECORE(エルナー社製)を搭載しました。
  5. 高安定性を保証するリバーエレテック社製の超小型のクリスタル発振子 を搭載しました。
  6. 超小型表面実装ヘッドホン・ジャックなど、高価な部品を惜しみなく 採用しています。
  7. 独自の立体レイアウト設計により、小型ながら最適な部品配置を 実現しています。基板両面にパスコンを 立体的に配置することで、パスコンの最短距離 接続を実現、小型化と高性能化の両立に成功しました。
  8. ノイズの発生を抑えるため、高周波特性に細心の注意を払って 分離された4種類のグランド(GND)デジタルGND 、アナログ小信号GND、 アナログ大電力GND、そして発振器専用GNDの最適レイアウトと理想的な一点アースを 実現しました。
  9. 最先端のクロック・リカバリ回路搭載。デジタル最短時間PLLと 低ジッタなアナログPLLをハイブリッドに 融合した、適応型クロック・リカバリ・ システム、SpAct(エスパクト)を搭載しています。

取り付け〜認証

DenDACとK240Sを接続
大き目のフィルムコンデンサが見え中身は高級感がある

単純にさすだけで大丈夫です。さすだけでwindowsの場合自動的に認識する。 オーディオを切り替える場合は、コントロールパネルからサウンドとオーディオデバイス、 音声タブで既定のデバイスでUSBオーディオを選択してください。面倒な人はSetPlayDeviceを。

DenDACで聞いてみる

とりあえず頭の中からWEBでの評判などを取り払い聞いてみる。パソコンはVAIO、ヘッドホンはAKGのK260 Studio、さまざまな音源、 再生ソフトはwinampで。ファーストインスピレーションは「澄んでいる」この一言に尽きると思う。 ノイズレスで解像感が高い。一番印象に残ったのが「響き」、これには驚いた。

K260 Studioだと音量が普段利用しているものより大きめにしないといけない。大体windowsのサウンドを7/10くらい、 この状態でwinampの音量を5/10位で結構鳴る。K260 Studioとの相性は抜群のようだ。 手元にあるヘッドホン・イヤホンを5つくらい試したが多少相性がある模様。

他のヘッドホンでも聞いてみた。レビューでも取り上げているSENNHEISER PX200はまったく駄目。 モバイル用ということで劣るにしてもぜんぜん駄目、聞いていられないくらい。 BOSE TriPort IEはそれなりにバランスが良いが、なんとなく解像感が足りない。 モバイル用途のAKG K26Pもそれなりにバランスが良いが、全体的にいまいち。 相性は結構ある模様、知り合いなどから借りて視聴したほうがよさそうだ。

オーディオソースを聞く

CDからWAVEを取り込んで聞いてみたのですが、かなり良い部類に入るのではないだろうか。 JAZZ、クラシック、ポップス共によく鳴らしてる。生楽器物、ボーカル物の方がよい。 多少ベースやバスドラムが小さくなってしまい、キックのある低音を楽しむには少し頼りないかもしれない。 ただしクラシックは意外にも普通に鳴る。

DenDAC まとめ

注目すべきは響きだろうか。これはなかなか出ないのではないだろうか。 あとやはり低音部が多少物足りない。この辺は特にK240 Studioを利用しているというのもあると思う。 標準のUSBオーディオドライバが利用できるUSBメモリタイプというだけで、 十分の手軽さというアドバンテージがあるのにこれだけの音質で鳴る。 ノートパソコンユーザーにはお勧めですね。(ちなみにVAIO、、かなり音質良いです、、ちょっとびっくり)

DACもいらなければ大掛かりな装置も不要。 ヘッドホンメインにするならば、もう少し上級のヘッドホンがほしくなる、そんなUSBオーディオ「DenDAC」。

1週間ちょっとエージング(2008/02/12)

100時間ちょっとは越えてきたので最初の感想との照らし合わせ。高音部分が落ち着いてきて、低音が少しだけくっきりしてきたかんじ。 全体的にバランスがよくなってきた。長時間聞いても疲れずに、急な立ち上がりなどでも素直に聞ける。 ただ、最初感じた魅力的だった響きが慣れの問題かもしれないが減った。

セルフパワーのUSBハブをつけてみたり、電源を別に取ったりなどやってみたら面白そうだと思ったが、 ひとまずはこのままで大変満足できる。

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