ScanSnapで自炊の設定

ScanSnap S1500

いまや書籍の自炊(電子書籍化)や文書のデジタル化には欠かすことができない 富士通のScanSnapについて、色々な設定を試し、最適な設定を探してみる。実験的な試みですが色々試しているうちに自分にあった設定が見つかったような気がする。今回は主に画質の評価について。利用機種はScanSnap S1500。ビューワーは13.3型1280x768のパソコンを主に利用した。

ScanSnapでの保存設定について

iOSでもAndroidでもパソコンでも基本的にはPDFビューワーがあるので、私はPDF形式で保存しています。OCR(文字認識)もやる気になるとできるので。保存・編集時のアプリケーションは付属していたAdobe Acrobatを利用しています。ScanSnap Organaizerはインタフェースがとっつきにくかったのと管理はしなくていいのでAdobeを利用しています。

読み取りの画質を決める設定

スキャンスナップの設定

ScanSnapでは「画質の選択」と「ファイルサイズの圧縮率」が大きく画質とファイルサイズを決めます。 画質の選択に関しては解像度、ファイルサイズの圧縮率に関しては画質を決めます。画質とファイルサイズに関しては、落し所を決める必要あります。すべてのパターンで実際に試してみました。

圧縮率による読み取り画質とファイル容量の比較

画質の選択は「スーパーファイン」で固定。カラーモードは「カラー」で固定、 ファイルサイズの圧縮率を5〜1まででファイルサイズと読み取り画質を比較してみた。読み込み対象は両面印刷された葉書。スーパーファインは300dpi。PDF化されたページを画像として読み込んだ場合1,772x1,231の画像として認識された。それを240x240で切り抜いた。参考までにファインは200dpiで884x614として認識された。

ファイルサイズ 圧縮率1
圧縮率1 (1,507KB/300dpi)
ファイルサイズ 圧縮率2
圧縮率2 (728KB/300dpi)
スキャンスナップの設定3
圧縮率3 (554KB/300dpi)
スキャンスナップの設定4
圧縮率4 (408KB/300dpi)
スキャンスナップの設定5
圧縮率5 (232KB)
 

実際、画像認識としての等倍で見た際には、圧縮率5の場合は圧縮によるノイズが若干目立つ。ただしよほど大型で高解像度のディスプレイで見ない限りはまったく気にならない。iPhoneなどの高密度のディスプレイ(300dpi〜)でも圧縮率5で気にならなかった。 容量を見ても圧縮率5の画質で許容できるのであれば一番良い設定だと思う。今回の条件においては、例えば自炊する場合などはページ数も多くなるため、圧縮率4もしくは5がおすすめ。

カラーモードによるファイル容量の比較

ScanSnapではカラーモードで「自動」「カラー」「グレー」「白黒」「カラー圧縮」が選択することができる。画質の選択は「スーパーファイン」で固定、ファイルのサイズの圧縮率は「5」で固定した場合のカラーモードの違いによるファイルサイズの比較を行った。下記の画像はWXGA(1280x768) のディスプレイでPDFリーダーで開きそれをスクリーンショットで撮影したものの一部を切り出した。

カラーモード:カラー
カラー (234KB/300dpi)
カラーモード:カラー高圧縮
カラー高圧縮 (117KB/300dpi)
カラーモード:グレー
グレー (203KB/300dpi)
カラーモード:白黒
白黒 (253KB/300dpi)

カラーモードでの比較だと、白黒とカラー高圧縮は画質が悪い。利用するのであればカラーか、グレーが良い。書類保管など色が要らない場合はグレーで容量を節約できる。書籍や漫画などは「グレー」が良いと思う。

画質の違いによるファイル容量の比較

ScanSnapに用意されている画質の項目には「自動」「ノーマル」「ファイン」「スーパーファイン」「エクセレント」が用意されている。画質というよりは解像度(dpi)の違いになる。白黒での読み取りの場合は倍になる。ノーマルが150dpi、ファインが200dpi、スーパーファインが300dpi、エクセレントが600dpiとなる。dpiがディスプレイのdipより低い場合は引き伸ばされることになる。エクセレントに関しては動作モードが変わりフラッドヘットスキャナのような挙動になる。主にプリントアウトした写真や、素材として読み取りたい場合に利用するモードだろうか。読み取り速度が他に比べてかなり遅い。カラーモードは「カラー」で固定、、ファイルのサイズの圧縮率は「5」で固定した場合の画質の違いを比較した。下記の画像はWXGA(1280x768) のディスプレイでPDFリーダーで開きそれをスクリーンショットで撮影したものの一部を切り出した。

画質:ノーマル
ノーマル (84KB/150dpi)
画質:ファイン
ファイン (130KB/200dpi)
画質:スーパーファイン
スーパーファイン (232KB/300dpi)
画質:エクセレント
エクセレント (719KB/600dpi)

パソコンで見る場合も、スマートフォンなどで見る場合も、できればスーパーファイン(300dpi)でスキャンしたい。

参考:圧縮率を上げるかdpiを下げるか(小説など)

ファイル容量圧縮が必要になるケースがある。例えば200ページある小説の場合、単純計算今までのサンプル(はがき両面)の100倍のファイルサイズになる。スーパーファインの圧縮5でグレーにした場合203KBなので200ページだと20,300KB(20.3MB)となる。大体128kbpsでエンコードしたのMP3音源、音楽CD1枚分程度のサイズ。

カラー、圧縮5、スーパーファイン
カラー、圧縮5、スーパーファイン (234KB/)
グレー、圧縮5、スーパーファイン
グレー、圧縮5、スーパーファイン (203KB)
カラー、圧縮3、ファイン
カラー、圧縮3、ファイン (293KB)
カラー、圧縮4、ファイン
カラー、圧縮4、ファイン (224KB)

ScanSnapのお勧め設定

今回は主に、WXGA(1280x768) のディスプレイで検証を行ったが、ScanSnapのお勧めの設定としては「カラー、圧縮5、スーパーファイン」が良好だと思えた。この設定を基準設定として、文字解読の品質を下げないで容量を減らしたい場合は「カラー→グレー」へ変更。カラーのまま容量を減らしたい場合で可読性を取るなら「カラー→カラー圧縮」、色の再現性を取るなら「スーパーファイン→ファイン」。

基準設定よりも文字の可読性を上げたい場合は、「圧縮5から圧縮率を下げる」というのでよさそうだ。エクセレントに関してはやはり用途が違うように思える。

ScanSnap S1500をMacで利用してみる (追記1)

ドライバ用のCDにはMac用のアプリケーションも入っています。ただしAcrobatや細かいアプリケーションは対応してないが、Scansnap ManagerはほぼWindowsと同じ感じに利用できます。気のせいかもしれませんが用紙の読み込み順番が逆になっているような気がします。(環境をMacに移行しました)

2012/6/8 作成
2013/4/20 追記1