iPad/iPhone用のスタイラスペンを色々比較(タッチペン)

iPad/iPhone用スタイルラスペン(タッチペン)

iPadやiPhoneのような静電容量方式のディスプレイに対してペンで操作をするというのは中々難しい。以前のPDA端末などは感圧方式だと指や爪、尖ったペンなどでも操作でき細かい文字入力ができたが、静電容量方式になり細かい文字などをペンで書くことが難しくなった。最近静電容量方式対応のスタイラスペン(タッチペン)の値段が落ち着いてきたことと、種類が増えてきたこともあり色々と試して比較してみた。

※Galaxy Noteなどのように静電方式と感圧方式両方を備えるものが今後は増えてくるのではないかと思う。Appleが対応するかどうかは分からないが。
※今回はiPadにハーフグレアフィルムを貼った状態での使用とフィルムを貼っていないiPhone4での使用感です。フィルム有無で結構感覚は変わります。ご注意ください。

WACOM Bamboo Stylus CS-100/K0

WACOM bamboo Style CS-100

Wacomから発売されているiPad/iPhone用のスタイラスペン。色は6色展開だそうです。 直径は9mm、長さは120.8mm、重量は18.9g。今回取り上げている製品の中では一番きちんとペンの形をしている。クリップ部分は取り外しが可能。重量感がありしっかりしている。ペン先は小さく扱いやすい。

Wacom iPad/IPad2/iPhone4対応 描画、ポインティングに最適なタッチペン Bamboo Stylus CS-100/K0

Princeton Touch Pen (PIP-TP2B)

プリンストン タッチペン

プリンストンから発売されているスタイラスペン、直径は8.5mm(実測)、長さは111mm、重量は約12g。クリップ部分は取り外しができないが、ストラップホールがある。ペン先は今回取り上げている製品のなかで一番固め。

プリンストンテクノロジー iPad/iPhone/iPod touch専用タッチペン (ブラック) PIP-TP2B

Amazonベーシック スタイラスタッチペン

Amazonベーシック スタイラスタッチペン

Amazonベーシックブランドのスタイラスタッチペン。直径は8.5mm(実測)、長さは117mm(実測)、重さは不明(10g程度)。ストラップが付いている、特にデザイン的な部分は何もなくシンプル。ペンの先端は今回取り上げている中では一番大きく、またやわらかい。

Amazonベーシック スタイラスタッチペン ブラック

100円ショップに売ってたミニタッチペン

100円ショップのミニタッチペン

(番外編)なぜか100円ショップにもタッチペンが売っていた。携帯用のタッチペン。 直径は9.2mm(実測)、長さは43mm(実測)、重さは不明(5g程度)。書き味などは悪いが案外短くても気にならない。ペン先はかなり柔らかめ担っている。握る部分の塗装もチープだが、100円ショップで購入できるということ、また機能としてはきちんと役割を果たしていて問題なく利用できる。

スタイラスペンのペン先比較

スタイラスペンのペン先

今回取り上げた4つの製品の先端を比較してみました。左からWACOM Bamboo Stylus、Princeton Touch Pen、Amazonベーシック、100円ショップです。一番左のWACOM Bamboo Stylusが一番ペン先が小さいのがわかります。またPrinceton Touch PenとAmazonベーシックは直径(太さ)は同じく、形状も似ていますが、Amazonベーシックのほうがペン先部分が長いことが分かります。

ペン先の単純な固さは径が太くあまり長くないPrinceton Touch Penが硬く、次いでAmazonベーシック、WACOM Bomboo Stylus。WACOM Bamboo Stylusは先端が細いがペン先部分が長く実際はそれほどやわらかくないと思いますが柔らかく感じる。100円ショップのモノはペコペコしています。先端の滑らかさはWACOM Bamboo StulysとPrinceton Touch Penが滑らか、Amazonベーシックが若干引っ掛かりがある感じ。

スタイラスペン(タッチペン)まとめ

今回比べた4製品に関して、どれが書きやすいというのがありませんでした。あえて言えばどれも書きにくい(笑)。この書きにくいというのは感圧式のペンに比べて、普通の紙とペンと同じように書けるかどうか、ということではありますが、原理は同じものを利用しているのでそれほど書き味に違いがない結果になってしまったのではないか?と思います。ただしペン先が小さいほうが細かい文字は書きやすい。またペン先の柔らかさ、素材で書き味が大分変わってくるように思えます。柔らかすぎると書いている場所を見失い、硬すぎると滑らかさが無くなる。素材は滑りやすいと書いている感じがせず、滑りにくいとストレスがかかります。

またディスプレイですが、アンチグレア系(ノングレア、ハーフグレアなど)のフィルムとは相性が悪いかと思います。ざらざらですべりが悪くなります。グレア系フィルムもしくはフィルムを貼らない場合のほうが書きやすいです。今回試した製品もフィルムの種類によって感覚が大きく変わりました。フィルムが無い場合は、WACOM Bamboo Stylusが一番好印象でした。ハーフグレアタイプのフィルムを貼っている場合は、Princeton Touch Penが好印象でした。

2012/4/30 作成
2012/5/04 加筆